2018年度「青天白雲塾」第2回目 哲学講座(6月28日)
講師
小坂 国継 氏 日本大学名誉教授
6月28日(木)、日本大学名誉教授の小坂国継先生をお招きし、2018年度「青天白雲塾」の第2回目となる哲学講座「西洋の哲学・東洋の思想」を実施しました。
事前課題図書の一つである西田幾多郎の『善の研究』は、哲学になじみの薄い受講者にとって大変難解なものでしたが、チーム発表・ディスカッションや小坂先生のご講義を通じて理解が深まったようです。西洋と東洋それぞれの物事の考え方の背景を学び、違いが認識できたことで、受講者は「欧米勤務時に相手の行動が理解できなかったが、小坂先生の講義で初めて腑に落ちた」「海外メンバーとの意思の疎通が深まりそう」など、世界で活躍する上で重要な気づきを得たようでした。
次回は8月上旬のフィールドワーク調査(テーマ「明治維新~藩・地域が維新に与えた影響」)に向けて、講師のアドバイスをいただきながら調査仮説を精緻化するセッションです。これまでの講座での学びを生かした仮説構築が期待されます。
(尾形雅子)
~受講生の声~
「哲学の考え方を通じて西洋と東洋の実在観の違いを学ぶ事ができた。今までは単純に漠然と西洋と東洋とは考え方が違うと思考を止めていたが、それは大昔から積み上げられている歴史と、西洋は科学、東洋は教えから成り立っているものだと体系立てて理解することができた。」
[システム]
「哲学の成り立ち、発展、哲学そのものの考え方に触れ、新たな知見を得たことは有意義であった。特に西洋・東洋の考え方が大きく異なる点について、宗教的な思想の違いにも関係し、今後の多国籍による会合での考え方の理解に役立つと期待している。」
[製薬]
「自分自身が西洋の考えに浸かりきっていると認識できた。そもそも、思考法として東洋の思想について、必要性含め全く認識できておらず、自分自身の浅はかさや未熟さを感じた。雑念を捨て通勤路を歩いていると、普段全く認識していなかったものに気づくことができ、自分自身がいかに物事を見ていないかと思った。現実的にあるものですらそうなのであり、形が見えないものはなおさら見ていないであろうという認識に至る事ができてとても有意義な講座であった。」
[エネルギー]