企業内研修

「企業内研修」による人材育成

不識庵のリベラルアーツ研修は「不識塾」から始まりました。この塾は異なる企業から毎年一名ずつ派遣された受講生が集い「知的格闘」を行う刺激的な講座であり、既に二十年以上続いています。
しかし、大手企業の場合、年に一名しか参加できないとなると、大勢の人材育成の要請には到底間に合わないというのが現実です。一方で毎年対象となる人員を決めて実施する「企業内研修」であれば、経営幹部(候補者)を選抜し、お互いに切磋琢磨させることで計画的に育成することが可能になります。
リベラルアーツ研修に対する需要が高まるにつれて、ここ数年、不識庵が受託する「企業内研修」が急速に増えています。中には、過去十五年以上にわたって、毎年、部長クラスの受講生二十数名を対象に研修を続けている企業もあります。また、役員に限定した「役員研修」も始まりました。
なぜ研修にリベラルアーツを採用する企業が増えているのでしょうか。事業において実践こそが最重要であることは、言うまでもありません。しかし、大企業ともなると活動が多岐にわたるため、上位の役職者になるほど、実際にすべての事業を経験することはむずかしくなります。
さらに最近では事業の内容自体が大きく変わることも珍しくありません。変化に対応するため、部門横断的な人事異動や新規事業への参入も増えており、これまで経験したことのない領域で判断できるリーダーが求められています。このような事情を受けて、未経験の課題であっても判断できる力を養う場として、リベラルアーツ教育が注目されているのだと思います。
求められているのは、小手先のスキルではなく、判断の拠り所となる見識を磨くことです。人類文明が直面している根源的な問題を理解し、事業を通じてどのような世界にしたいのかについて自らの展望を持たない限り、大胆な経営刷新など望むべくもありません。「激変する世界で企業が果たすべき役割とは何か」「人類はいったい何を目指せばよいのか」といった根本的な疑問に対して当事者意識をもって向き合わなければなりません。もちろん、答えは簡単には見つからないでしょうが、だからこそリベラルアーツの叡知を謙虚に学び、未来を切り拓いて行く必要があります。
研修をきっかけに受講後も探究し続けたい「答えのない問い」に出会い、生涯高め合うことのできる仲間と豊かな関係を築くこと、これがリベラルアーツを通じて実現したい私たちの願いです。

不識庵の研修プログラムの特徴

  1. 経営スキルではなく、リベラルアーツのエッセンスを組み込んだ本格的なプログラムを提供します。
  2. 受講者の年齢、テーマ、回数(月1回程度)など、各企業の育成ニーズに合わせたカリキュラムを提供します。
  3. 受講者は受動的な講義聴講ではなく、プレゼンテーションや討議など積極的な参加が基本になります。
  4. 状況に応じ、合宿やフィールドワークなどの実地研修を組み込むことができます。

不識庵の研修プログラムの特徴

カリキュラムの基本的枠組み

世界と日本の歴史・宗教・思想を学び、変貌する資本主義世界、AIなど科学の進歩がもたらす文明的変化を踏まえて最終的に自社のあるべき姿について構想するのが、基本的な構成です。
受講者には、テーマごとに事前に数名のチーム単位で徹底的に議論していただき、その見解を順次発表していただきます。

カリキュラムの基本的枠組み

各講座の流れ

講座当日は、受講者の発表から始まります。
発表に対する質疑応答の後、講師による講評と講義へと進みます。

階層別研修について

階層別研修について

すべての研修は選抜型の「階層別研修」となっています。どのような階層を対象とするか、人数や期間をどう設定するかなどはすべてご相談のうえ、決定します。以下、主要な階層別研修を例示します。

一 役員研修

役員のみを対象とした少人数の研修。役員研修の最大の特徴は受講される役員の皆さんに強い当事者意識があること。課題に対して、我が事として、真剣に議論し、学んでおられます。役員研修で会社は大きく変わるというのがこれまでの実感です。

二 部長クラス研修

近い将来、役員になるであろうと嘱望されている部長クラスの研修です。受講者の数は各企業によって異なりますが、十数名から二十数名程度です。人数を増やし過ぎると、一人一人が十分に発言する時間が取れないなど、効果が低減します。

三 若手幹部候補生研修

四十歳前後で、将来を嘱望されている幹部候補生を対象にした研修。若いうちに将来性のある幹部候補生にリベラルアーツに触れていただくのは、非常に育成効果が大きく、また、会社の知的雰囲気にも良い影響を与えます。

リベラルアーツ研修で議論されるテーマの例

  1. 人類文明史をたどることにより、私たちの現在の立ち位置を確認し、未来を展望する力を養う。特に、「近代とは何だったのか」という問いに答えることで、今後の人類にとっての規範を生み出す。
  2. 「会社はだれのために、何のために存在するのか」について深く考えるため、「株式会社制度」の構造について分析する。
  3. 「普遍とは何か」について考える。価値相対主義では答えきれない「普遍的価値」を探求し、「普遍」と「個別」の違いを明らかにする。
  4. 「深層学習」などの現代テクノロジーが人類文明や人間の認知構造に与える影響について考える。
  5. コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻が生む世界の分断などに対して、人類が進むべき方向性や資本主義の将来を考える。

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