塾・研修参加者の声

人を知り、己を突き詰める

竹中直文 Naofumi TAKENAKA
ダイキン工業株式会社
代表取締役社長 兼 COO
2012年度受講・不識塾3期生

企業経営を取り巻く環境変化が激しく、先行きが不透明な時代。不識の中にあって本当に大事なものは何か、価値あることは何か、決断するのは己であり、そのための見識、実践力を体得する場が不識塾でした。
リベラルアーツを通しての知的格闘、塾生同士の切磋琢磨は「人を知り」、「己を突き詰める」ことに他なりません。人生観や価値観の土台となる見識、物事の本質を掴む力、大局観を持つことで目の前の景色が変わること、その上で己の志をどこにおくかを学ぶ10ヶ月間の議論はまさに「君と一夕話、読むるに勝る十年の書」でありました。人は人により磨かれ、人と人の間で新たな知恵や価値を創造する喜びを体得できたことこそが単なる知識教育で終わらない塾の魅力だと思います。

不識を胸に

荻野明彦 Akihiko OGINO
株式会社大和証券グループ本社 取締役代表執行役社長
2013年度受講・不識塾4期生

塾での醍醐味は、課題についての表層的な部分を剥がし、深層に入り込んでいく過程で、自分の経験や文献等で得られた知識をもとに、異なるバックグラウンドを持つ仲間と議論し、意見を共有していくところにありました。
プロダクトのライフサイクルが短命化している中、変化の激しい表層的な現象に惑わされず、本質を見抜いて対応していく姿勢はどこの企業でも求められます。
言うは易し。実践で答えが簡単に見つかるわけでもありませんが、いくら学んでもまだ足りない「不識」という文字を胸に刻み、今も発展途上の自分を、組織を鼓舞し続ける日々が続いています。

知的好奇心と摩擦の連続

本髙 祥一 Shoichi MOTODAKA
株式会社NTTドコモ 執行役員
2015年度受講・不識塾6期生

経営者は、価値創造や課題解決に向けて「知的好奇心」や「摩擦」への耐性が求められる。
不識塾で、高度にバランスされた北欧型民主主義に行き着くまでには宗教改革をはじめとしたヨーロッパの歴史が密接に絡んでいることを学び、進行中であったデンマークにおける新規事業への取り組みが立体化された。
また米英とも日本とも異なるドイツのコーポレートガバナンス研究では、正解のない中で各企業の幹部が遠慮せずに議論することにより、企業統治のあり方に関する知識や考え方を成熟させていった。
ビジネスとリベラルアーツの融合には、自ら考えて異論をぶつけ合い受け入れるプロセスが重要となる。不識塾はその唯一無二の場である。
(2023年8月ご寄稿)

不透明な時代で舵を取るために

松山 竜蔵 Ryuzo MATSUYAMA
大和ハウス工業株式会社 執行役員
株式会社メディアテック 代表取締役社長
2014年度受講・不識塾5期生

コロナパンデミック、ロシアウクライナ戦争など世界はその脆弱性を露呈し、AIのような技術進歩さえフェイクの蔓延を呼び、時代はより不安定・不透明な方向に進んでいます。そのような中、自らの進路を確かに持って組織をリードするには何が必要でしょう。薄っぺらなノウハウでは時代の奔流に飲み込まれてしまうでしょう。リベラルアーツに触れ、各社から選抜された塾生、師範の方々や外部講師と議論を深めることで、自分は何者なのか、世界はどうできているのかを考え抜き、自らのものの見方を批判的に再構築できた不識塾での学びは、現在大和ハウスのITの舵取りをする私の大切な羅針盤になっています。
(2023年8月ご寄稿)

本気で議論する時間の大切さ

塩飽 俊雄 Toshio SHIWAKU
株式会社ダイセル 専務執行役員
2013年度受講・不識塾4期生

不識塾では、歴史や哲学的課題、時事問題、最後は自社について、多くの人との議論を通じて自らの考えを深めていきました。このプロセスは、いかに自分の最初の「答え」が浅かったか、知ることの繰り返しでした。
一人で考えることには限界があります。塾生、師範、講師と本気の議論をしなければ、他者の視点を自分の中に取り込むことはできません。身を削り合う双方向の真剣勝負でした。
私は今も経営で、どれだけ本気で議論できるかを求めていると思います。ガバナンスや意思決定の透明化は、仕組みに頼るだけではなく、経営メンバーの真剣な議論を通じてのみ「実体」が確保されるのだと思います。不識塾は、自分が知らないことに気づく時間でした。
(2022年9月ご寄稿)

社会から求められること

安江 伸一 Shinichi YASUE
株式会社三菱UFJ銀行 執行役員
2018年度受講・不識塾9期生

トランプ政権の誕生とBrexitに象徴される「先進国の国内での分断」が顕在化した時期に不識塾で学びました。競争が社会の発展を産み出すという資本主義と公平・平等を担保する民主主義の二つのシステムという組み合わせが綻びを見せている時代に、不識塾で古今東西の世界を学び、日本を見つめ直し、社会システムの変化の方向性や先端テクノロジーの是非を互いに議論したことで、社会に求められていることに常に立ち戻る大切さを強く感じ、私の軸になっています。同期の塾生に巡り合えたこともとても大きな財産です。
(2022年9月ご寄稿)

変化に対応する思考を身につける

天野 寿人 Hisato AMANO
ENEOS株式会社 執行役員
2018年度受講・不識塾9期生

我々を取り巻く環境は今大きく変化しています。
新型コロナウィルスの流行に伴う生活様式の変化、AI・ビックデータを駆使したデジタル技術の発展、消費者ニーズの多様化による購買行動の変化、持続可能な社会の実現等。
私は不識塾の研修を通じて、現代社会の課題を改めて認識すると共に、自身が持つべき価値観や思考を再構築し、変化に対応するためには「しなやかさ」が重要であるとの学びを得ました。
皆様も不識塾という名の知的格闘道場にて中谷塾長のおっしゃる「OSのバージョンアップ」を実現されてはいかがでしょうか。
(2022年9月ご寄稿)

変化を進化に

深谷敏成 Toshinari FUKAYA
オリックス株式会社 グループ常務執行役員
オリックス不動産株式会社 取締役社長
株式会社大京 代表取締役社長
2008年度受講・40歳台CEO育成講座7期生

持続可能な社会の実現に向けて、ESG投資の加速化、カーボンニュートラルの実現が求められています。不識塾を受講した年が、マネー絶対主義のリーマンショックの年でした。不識塾での学びは、この変化の背景、根底にある本質を見極め、各々があるべき姿を見いだしていくプロセスにあると思います。リベラルアーツを学び、多様な塾生、塾頭との議論を通じて、足りない点に気付き、一方、客観性をもった幅の広い思考力が培われました。この道場で得た知見、気付き、得難い経験、そして仲間が私の最大の財産であり、大きな支えになっています。
(2021年9月ご寄稿)

リーダーとして大局観を持つ

座間康 Yasushi ZAMA
富士フイルムホールディング株式会社 執行役員
富士フイルム株式会社 取締役執行役員

2010年度受講・40歳台CEO育成講座9期生
グローバルリーダーは、物事を合理的に判断する力と他者の思考や行動形式を洞察する力が必要です。思考や行動形式は人間の心の営みから生み出され、長い時間をかけて醸成されており、合理性のみでは成り立ちません。深く洞察するには、目に見えない背後にある感情や価値観を掴み取る大局観を持たなければならず、そのためにリベラルアーツの重要性を感じました。また、バイアスのかかった経験に縛られずに、自分の経験の持つ意味を原理原則に照らして相対化して理解することで、自分の拠り所を確かなものにする大事さを学びました。不識庵での1年間は自らを省み、志を実行するための大局観や拠り所を磨く時間になりました。
(2021年9月ご寄稿)

価値観のオーバーホールとアップデート

有賀利郎 Toshiro ARIGA
DIC株式会社 執行役員
2019年度受講・不識塾10期生

不識塾で学んだハードな10か月を通し、多くの講師、師範、異業種・同業種の研修仲間、膨大な量の書籍に触れ、リベラルアーツの学びによって、自分の従来価値観がオーバーホールされるのを日々感じました。分解された価値観は、改めて磨き上げたもの、新たに加えたものを、組んだり壊したりを繰り返しながら、修了時には大きくアップデートされたことを自覚できました。グローバル技術戦略を日々考えるにあたり、「世界」と「社会」をどう見て「会社」をどう見るのか、不識塾で得た視座の広がりや価値観を実感しています。
(2021年9月ご寄稿)

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