塾・研修参加者の声
リーダーとしての「視座」「覚悟」そして「同志」
2017年度受講・不識塾8期生
中谷塾長の「自分のOSを見直せ」との言葉で始まった10か月。知の最前線の専門家との手加減なしの格闘の中で、常に突きつけられたのは「自分の頭を使って考えたか」「自分とは何者か」という問いでした。
議論の内容がビジネスにも貴重な示唆を与えてくれるだけでなく、大きく強靭な「視座」とリーダーとしての「覚悟」を獲得できる場でした。そしてこの活動は、様々な形で卒塾後も続き、ともに時間を共有した同志と共に、業界や企業をこえて、未来に向けて進んでいく大きな力となることを実感しています。
(2020年9月ご寄稿)
リベラルアーツの学びから未来を構想する
2015年度受講・不識塾6期生
常識的な教養を改めて学ぶ場であるだろう、と気楽な気持ちで入塾しましたが、そこにはとんでもない知的格闘が待ち受けていました。師範の皆さんや多くの講師陣からの学びと刺激、また、かけがえのない仲間となった同期塾生との徹底した議論を通じて、「問う」ことの技術を身に着け、自分に何が足りないのかを炙り出せた貴重な10か月となりました。
自分自身の世界観を醸成し、未来を構想するための武器がリベラルアーツであり、卒塾後の今でも学びに終わりはないと考えています。
(2019年9月ご寄稿)
「日本企業の競争力の源泉」とは
2017年度受講・不識塾8期生
私が不識塾を受講したのは、出光興産と昭和シェル石油が統合協議を進めている頃でした。
当時は、これまでの生い立ちや企業文化の異なる統合であるとして「水と油」とも言われておりましたが、私は、社員のベクトルを揃えていくための一つのヒントを「現代社会の課題を俯瞰的に捉えつつ、日本文化の神髄や日本企業の競争力の源泉を考え抜く」といった不識塾での学びから得ることができたと思っております。
“全社員で、経営ビジョンに掲げている「日本発のエネルギー共創企業」に魂を込めていきたい”
不識塾での経験は、そういう覚悟を抱かせてくれました。
(2019年9月ご寄稿)
知らない世界に興味を持つ
スカパーJSAT株式会社 取締役執行役員専務
2002年度受講・40歳代CEO育成講座1期生
私は不識塾(当時は多摩大学「40歳代CEO育成講座」)の第一期生として講座を受講致しました。何しろ、最初の期でしたので、まだカリュキラムがきっちりと定まっておらず手探りのようにも見えましたが、その分中谷先生はじめ講師の方々の「リベラルアーツ」へしっかり取り組むという意気込みは相当だったと懐かしく思い出します。これまであまり興味を持つことの無かった哲学、宗教、文明等に触れると共に、その本質を追求しようとする際に仲間と侃々諤々の議論をしたことは本当に良い刺激となりました。
仕事においても好奇心を持って知らない世界を知ろうとし、本質を求めて論理的な議論をすることは非常に重要だと認識しています。この講座は私にとって大きなきっかけとなりました。
(2018.9寄稿)
『日本発のグローバル企業』の経営者になるあなたに
2008年度受講・40歳代CEO育成講座7期生
「日本発のグローバル企業」を目指す企業は多い。ではその経営には何が必要か?米英子会社、本社での経験を踏まえ、私は、日本と世界を繋ぐコミュニケーションと相互理解・相互尊重、本社と子会社間での戦略の整合とシナジー創出と考える。それには彼我を知り、本質を見抜き、創造する力が必要だ。
不識塾では世界の宗教・文化で「相手を知り」、日本の文化・その強みで「己を知り」、講師との知的格闘で「本質を掘り下げ」、自社改革提言で「創造する」ことを学ぶ。日本発のグローバル企業を標榜する企業の経営者になるあなたに勧めたい。
(2018.9寄稿)
真の経営者とは
前田建設工業株式会社 代表取締役副社長 執行役員副社長
2004年度受講・40歳代CEO育成講座3期生
企業は、現在のような乱気流を操舵できる経営者育成に大変苦心しています。それは、資本主義と民主主義の関係がグローバル化によって厳しい状況になり、企業統治だけでなく市場や競争関係にも大きな影響を与えているからです。学歴が高い、教養があるというだけでは通用しないのはもちろんのこと、営業や財務、技術などいわゆる現場の専門家としていかに優秀であっても、それだけでは経営者としてもはや通用しなくなっているのです。
不識塾は、優秀な専門家と哲学や歴史観などの教養を企業目線で結び付け、真の経営者を育成する唯一無二の場であると、私は確信しています。
(2017.9 寄稿)
日々実感
2013年度受講・不識塾4期生
営業として日々の出来事に忙殺されてしまう中で不識塾に参加しました。とても刺激的な10ヶ月でした。リベラルアーツとの出会いは初めての体験であり、日本文化の素晴らしさと西洋文明との違いについての理解が深まり、外国人の考え方の根本を知ることが出来ました。
市場環境が目まぐるしく変化し、グローバルスタンダードを勝ち取れるかどうかでビジネスの勝敗が決まってしまう時代にあって、日本(自社)単独でなく、欧米あるいは中国やアジアの国々(企業)との連携を図り、如何に有利に事を進めて行くかが経営には求められています。
まさに今、不識塾での学びの大切さを日々実感しています。
(2018.9寄稿)
学びを実践する
2007年度受講・40歳代CEO育成講座6期生
私が、不識塾(当時は、多摩大学「40代CEO講座」)を受講させて頂いたのは2007-2008年、リーマンショックの直前の時でした。不識塾の学びとリーマンショックは、前職銀行ではプロジェクトファイナンス業務、ドコモにおいても海外における資本提携業務を担当し、グローバル金融資本主義の世界にどっぷりだったそれまでの自分の価値観を振り返る機会となりました。この10年間、日本の各地を旅歩き、日本の伝統、文化を実際に見に行くことが習慣となりました。
本年6月に四国赴任となり、不識塾の学びを生かして、地域の立場から地方創生について取り組んで参りたいと思います。
(2017.9 寄稿)
不識を胸に
大和証券株式会社 代表取締役副社長
2013年度受講・不識塾4期生
塾での醍醐味は、課題についての表層的な部分を剥がし、深層に入り込んでいく過程で、知識を選択しながら異なるバックグラウンドを持つ仲間と議論し、意見を共有していくところにありました。
プロダクトのライフサイクルが短命化している中、変化の激しい表層的な現象に惑わされず、本質を見抜いて対応していく姿勢はどこの企業でも求められます。
言うは易し。実践で答えが簡単に見つかるわけでもありませんが、いくら学んでもまだ足りない「不識」という文字を胸に刻み、今も発展途上の自分を、組織を鼓舞し続ける日々が続いています。
(2017.9 寄稿)
経営基盤の礎を得る
2004年度受講・40歳代CEO育成講座3期生
『経営は厳しく、時として本当に苦しい。見えない先を見なければならない。方向を示さなければならない。従業員とその家族を守り、幸せにしなければならない。』
当たり前のこととは思いますが、執行役員となり地域経営の責任を負うことになって1年半、私の実感です。苦しい状況のなかでもがきながら10年前の講座を思い出すと、あのとき培われた「本質を追求する姿勢」と「当事者意識」は、今、経営課題に挑み、やり抜くための基盤として間違いなく活きています。覚悟を決めて、従業員とともに物流事業の未来を切り開いていくつもりです。このマインドセットこそが講座から得た最大の財産なのかもしれません。
(2016.10寄稿)