塾・研修参加者の声

自身の哲学を涵養する場所

矢野嘉行
中外製薬株式会社 上席執行役員 人事・EHS推進統括

激変する不確実な時代、次代を担う経営人財の育成は、経営戦略の最優先事項の一つである。当社では2005年から「不識塾」「青天白雲塾」に派遣、私自身も「不識塾」卒業生であり、のべ46名のリーダーが学びの機会を得ている。将来を見据えた時、経営人財として鍛えるべき要諦として「複雑な状況下でもぶれない意思決定」、「企業・社会課題を結びつけ自分事化し、解決につなげる」、そして「ボーダーを越えて他者と共創する」ことが求められる。「青天白雲塾」で学ぶ〈リベラルアーツ的思考〉により、人生/大局観や倫理観、物事の本質を見極める力、拠り所とすべきぶれない軸/信条といった自身の哲学を涵養してもらいたい。同塾での講師陣や他社受講生との真摯な対話を通じ、自分の価値基準に気付き、人間力を向上させ、さらに成長することを期待している。

粘り強く、謙虚に、長期にわたって知に接してほしい

久田剛史
住友林業株式会社 人事部 スミリンビジネスカレッジ校長

先が読めない時代と言われますが、そもそも世の中は広く、認知・理解の及ばないことばかりです。そうであるからには、とりわけ経営幹部候補社員に対して、「青天白雲塾」で、より広く・深く考える鍛錬を積んでほしい、と期待しています。相互に研鑽を積み議論できる同志を得ることが前提になりますし、研修修了後も、知に対して謙虚な姿勢を保ち、粘り強く思考を涵養することを期待しています。ものの考え方にぶれない軸を据え、課題を率先して設定していくことが、社員自身の成長と当社の将来に寄与します。当社からは2014年から36名の社員が受講しており、研修修了後、塾で出会った仲間と定期的に勉強会を開いている社員もおります。仕事の面で重要な役職を任せられる社員も多く、「青天白雲塾」でのご指導を引き続きお願い申し上げる次第です。

仕事の意義と価値を俯瞰する視座

榎原尚徳
前田建設工業株式会社 執行役員 シェアードサービスセンター長

企業人である私たちは常に何らかの意図をもって活動しています。しかし、活動が本当に意味するところを理解しているか、となると少々疑わしい。身過ぎ世過ぎとは言え、日々の活動(私たちがプロジェクトとして世界に投げかける営為)が一体どんな意義を持ち、どんな影響を揮っているかを正確に把握することは困難なのです。歴史的・地理的・文化的な視点を複数用意し、全体を俯瞰できる場所に立って、自らの活動を対自化すること。こうした内省と点検は、現在のような大変革の時代にあっては死活的に重要です。「青天白雲塾」では、言葉を正しく理解し使用することに加え、日々生起する多数の出来事や問題を多面的に受け止める思考訓練がなされます。今を生きる企業人に必須の素養でしょう。今年も、受講生がへとへとだと言いながらも、逆に元気になって帰って来ることを期待しています。

DE&Iを実践する場所

久原淳平
アポロリンク株式会社 執行役員販売部長
(前 出光興産株式会社 人事部採用教育課長)

2020年度受講
私は人事部教育研修責任者として、受講生かつ事務局という立場で参加しました。何冊もの課題図書を読み込み、正解を絞り込めない難題に取り組み、他社の同期塾生と議論を重ねました。仕事であれば、経験を積むにしたがって解決の道筋が見えてくるものです。しかし、塾ではそうはいかない。受講生の誰にとっても、議論の文脈や着地点の見当が付かない。ひたすら問うては壁にぶつかり、自問自答を重ねるしかありません。同期の仲間と多様な視点を交換し、思ってもみなかった新たな着眼点を発見する。DE&Iを各自の心身を駆使して体験することになります。ときに対立する複数の視座に触れ、価値観を鍛え直す機会にもなりました。将来を見据えた成長支援として大変価値があります。私自身、現在も知的好奇心を維持し、視野を広げています。

価値観の破壊と創造

佐々木達也
株式会社アイシン 安城工場 原価G/グループ長 兼 ESカンパニー統括部 事業推進室/事業戦略主幹

2022年度受講
現代世界は、VUCAの時代と言われるように、変化が激しく先が読めません。判断ではなく決断を求められる機会も増えます。至るところでマインドチェンジの号令が提唱されています。しかし、凝り固まった思考からの脱却は容易でない。そんな時、私は「青天白雲塾」と出会い、大きな衝撃を受けました。リベラルアーツと真剣に向き合った期間は、まさに価値観の破壊と創造の繰り返しでした。課題図書の一章・一文から著者の真意を汲み取ろうと熟読したこと、講師・塾生との活発な議論によって熟考と内省を強いられた経験は、自分の視座を高めてくれました。同時に、価値観を柔軟に見直す良い刺激となりました。本研修はビジネスだけでなく、人生における大きな財産であり、私の思考の中軸になっています。

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